【共通テスト/古文】プロの講師が共通テストの古文について構成から対策まで徹底解説!

共通テストの古文は苦手な文章量が多く苦手としている方が多い教科となっています。だからこそ古文についてはどんな教科でどんな問題が出るのかを分析し、正しい勉強法による正しい対策が必要になります。この記事では共通テストの古文に対する基本情報から勉強法や参考書まで詳しく解説しています。

最後まで読んでもらえれば共通テストの古文に対してかなりの理解が得られます。

この記事を読んで欲しい方!

  • 共通テスト古文の勉強を今から始める方
  • 共通テスト古文を受験で使うか悩んでいる方
  • 共通テスト古文の点数がなかなか上がらない方

共通テストの古文の日程と時間

国語の試験は共通テストの1日目に行われ、試験時間は80分です。配点は「現代文」が100点、「古文」が50点、「漢文」が50点の合計200点となっています。私立大学の入試においては、現代文のみ(100点満点)や、現代文と古文(150点満点)の組み合わせで受験することが可能ですが、いずれの場合も制限時間は一律80分です。どの入試方式を選ぶかにより、一題あたりにかけられる時間は大きく変わってくるでしょう。

出題形式

共通テストの古文は全問マークシート形式です。解答の塗り間違いには注意が必要です。古文の各設問には4~5つの選択肢があり、「文法問題」や「読解問題」は選択肢が長文であることが多いため、読み間違いに注意しましょう。

問題構成

共通テストの国語では、「評論」「小説」「古文」「漢文」の4つの大問が出題され、それぞれ50点ずつ配点されています。古文は第3問として出題され、「語彙問題」「文法問題」「読解問題」が例年出題されます。以下は2023年の実施試験の問題構成と配点です。古文の各問の配点は、問1「語彙問題」が15点、問2「文法問題」が7点、問3「読解問題」が7点、問4「読解問題」が21点でした。

2023年実施試験 国語「古文」の問題構成

大問出題分野配点
第1問近代以降の文章(評論)50
第2問近代以降の文章(小説)50
第3問古文50
問1 語彙問題内15点
問2 文法問題内7点
問3 読解問題内7点
問4 読解問題内21点
第4問漢文50
合計200

ここからは、令和4年(2022年)実施試験を例に、古文の「語彙問題」「文法問題」「読解問題」について詳しく確認していきましょう。

語彙問題

問1は、本文を読んで傍線部の意味を選択肢の中から選ぶ語彙問題です。基本的な古語の知識は前提ですが、それだけでは解答できないことが多く受験生にとって未知の単語も含まれます。このような単語について、本文全体の状況を把握し、その文脈から意味を推測する必要があります。また、古語の知識と文法知識を組み合わせて考える問題も多く見られます。

文法問題

2022年の実施試験では、問2・問3が文法問題でした(2023年実施試験の問3は読解問題)。共通テストでは、難解な文に傍線が引かれることが多く、正確な解釈が求められます。選択肢をヒントにしながら、助動詞や敬語などの文法知識を駆使して解答することが重要です。

読解問題

問4の読解問題では、登場人物の心情や理由説明の問題が出題されます。共通テストの古文では、本文と関連する別出典の文章が引用される設問が含まれます。この設問では、別出典の文章を参考に本文を解釈する、あるいは本文を参考に別出典の文章を解釈する能力が問われます。複数の文章を関連付けて解釈する力を養うことが重要です。

大学入学共通テストの古文の難易度

共通テストの古文は全体的に難易度が高いとされています。理由の一つとして、受験生が今までに読んだことのない文章が出題されることが挙げられます。教科書に掲載されているような有名な文章はほとんど出題されず、未知の内容を理解する必要があります。単語や文法知識だけでは解答できない問題も多いため、総合的な読解力が求められます。

2021年以降の出題内容

入試年度出題ジャンル備考
2021年「栄花物語」歴史物語25年ぶりの歴史物語の出題
2022年「増鏡」歴史物語新形式の設問が出題
2023年「俊頼髄脳」歌論難度は前年並み

2023年の試験では、平安時代後期の源俊頼が書いた「俊頼髄脳」が出題されました。和歌の解釈を問う問題が含まれ、文法や和歌の修辞法、本文全体の状況を踏まえた練習が必要とされました。

学習指導要領の変更による2025年共通テストの変更

2022年度の高校入学生から新しい学習指導要領が適用され、2025年から共通テストもこれに合わせて変更される予定です。「情報」が新設され、試験教科・科目の枠組みが変わります。国語については、大問が4問から5問に増え、試験時間も80分から90分に延長されます。具体的には、現代文の大問が2問から3問に増える一方、古文と漢文の変更はありません。

2025年実施試験「国語」の問題構成

大問出題分野配点
第1問近代以降の文章45
第2問近代以降の文章45
第3問近代以降の文章(新設)20
第4問古文45
第5問漢文45
合計200

大学入学共通テストの古文対策

共通テストの古文対策は、以下の4つのステップで行うと効果的です。

  1. 古文の基本的な知識を身に付ける勉強法
    • 古文単語: 約400~500語を覚える。イメージをつかんで覚えることがポイント。
    • 文法: 活用語の活用、助動詞、重要な助詞、敬語の順に暗記する。
    • 古文常識: 時代ごとの常識を理解する
  2. 身に付いた知識をベースに問題演習を行う
    • 問題集を繰り返し解く。
    • 文章全体のつながりや登場人物の心情を把握する。
  3. 共通テスト形式の問題集で問題演習
    • 過去問や予想問題を解き、形式に慣れる。
    • リード文や注釈を活用する。
    • 先に問題文を読んでから本文を読む。

これらの対策を徹底的に行い、共通テストの古文に挑みましょう!

教材を正しく使って効率的な学習をしよう!

この記事では共通テスト古文について詳しく解説しました!

古文の性質をしっかり理解して効率的な学習をしていただきたいです。

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