共通テストの国語で9割以上取るにはどのような対策をすればいいのでしょうか?
国語は、安定して高得点を取ることが難しい科目です。
そんな国語の点数を、共通テストで安定して高得点を取れるようになる
勉強法、おすすめの問題集、参考書を紹介していきます!
登場人物紹介
コーチングプラス+の学習責任者。受け持った生徒の9割が国公立に合格するという圧倒的指導実績を持つ。
コーチングプラス+の塾生。間違った勉強をしてしまうことがよくある普通の受験生。
共通テスト国語の特徴
こう君はセンター試験から共通テストがどのように変わったか知っている?
うーん、名前が変わったことは知っているけど具体的にどのように変化したんだろう?
それではまずは国語が、共通テストになってどこが変化して、どこがセンター試験と変わらないのか解説していくね!
共通テスト国語の構成は?
まずは共通テストの全体像を見て、どのように対策すれば9割を越すことができるのか、見ていきましょう!
去年度から共通テストの実施が始まりましたが、センター試験と比較して、問題の構成にはさほど変化はありませんでした。
具体的には、大問一とニは現代文(評論・小説)、古文、漢文という問題構成で、それぞれの文章の量や、問題量に大きな変化は見られませんでした。そしてセンター試験と同じように、漢字や、語彙力の確認、現代文における読解力、そして古文、漢文における基礎知識と速読力の確認を問う問題が多く見られました。
このように、センター試験と大差なかった共通テストですが、事前に文部科学省が公表していた新傾向は、全ての大問で見て取ることができます!
今までのセンター試験では主に、大問一つにつき、一つの文章が出題されていましたが、共通テストでは、同様のテーマについての複数の文章や資料を読解しなくてはなりません。
これらを解くには、複数の文章を一つのテーマに沿って、論理的に関連させ、要点を掴む力が不可欠です!
また、変化が特に顕著であったのが、「筆者とは異なる立場からの見解」を導かせる問題が出題されたことです。
センター試験のように、単に素早く書いてある文章を理解して、主観を廃して解けば正答するような問題ではなく、主体的な思考力が必要になってきます!
共通テストの対策に入る前に、これらの特徴を理解しておき、毎日の学習において心がけるだけで、本番の点数は全く違うものになってくるでしょう。
共通テストの特徴:「筆者とは異なる立場からの見解」を導かせる問題が出題される!
大問1:評論文
大問2:小説
大問3:古文
大問4:漢文
共通テストの詳細はこちら↓
配点・時間・去年の平均点は?
共通テストの配点は、センター試験の時と変わらず50点ずつです。
そのため、現代文、古典どちらかができればいいわけではなく、満遍なく得点する必要が共通テストでもあります。また時間も80分と変更はありません。
センター試験の時と同様、どの大問にどのくらいの時間を費やすかの時間配分が共通テストでも重要になってきます。
おすすめの時間配分については下の項目で詳しく解説しています!
ここで去年の平均点について見ておきましょう。2021年度の共通テスト国語の平均点は、本試験が58.8点、追試験が55.7点でした(詳細はこちら)。平均点だけ見ると、共に60点前後とそこまで難しくはなかったようです。
今年も同じような難易度になるとは限りませんが、センター試験の難易度と大きく変わるようなことはないと見ていいでしょう。
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共通テスト国語を解き切る時間配分・解く順番は?
共通テストの国語は量が多くていつも読み切れないんだよな、、
そんなこう君に共通テストを解き切る方法を教えるよ!
9割得点するための時間配分とは?
それでは共通テストの全体像や難易度を把握したところで、本格的に共通テスト国語で9割以上取る方法について解説していきます。
まずは先ほども触れた時間配分について徹底解説していきます。
共通テストの国語で9割以上取るには、どれかの大問だけができているのではなかなか届きません。
全ての大問を満遍なく得点するには、効率的に問題を解く必要があります。
そこで重要になってくるのが時間配分です。
ここでは、私が実際に試験本番で、9割5分以上得点できた時間配分を一例として紹介します。
時間配分を紹介した後に、なぜその時間配分にしたのかの解説も書いているので、ぜひ参考にしてください。
評論:20分(見直し:5分)
小説:25分(見直し:5分)
古文:10分(見直し:3分)
漢文:10分(見直し:2分)
これが私に実際に試験本番で行った時間配分です。
次に私がこの時間配分にした理由を説明します。
まず、共通テストの国語は制限時間が80分なので、各大問を同等の時間でこなそうとすると20分ずつかかります。
しかし、現代文と比較すると、古典は比較的分量が少なく、読みやすいです。そのため、平等に時間を費やすのではなく、半分の時間の10分で解き終わるように設定しました。
これによって、私は自分が苦手とする小説に多くの時間を割くことができ、これが勝因となって本番に自己ベストの192点を取ることができました!
私は、時間配分を普段の問題集を使った演習の時から意識しており、体に染み込ませておきました。
繰り返しやってくうちに、自分の理想の時間配分がわかり、安定した得点が国語で取れるようになりました。
時間配分をして試験を解くコツとしては、前もって設定した時間を過ぎた場合、その大問で粘らずにすぐ切り替えて次の大問に移ることです。
こうすることで正解するか不確定な問題ではなく、確実に正解できる問題に目を通すことができます。
また、その途中で終わってしまった問題も、各大問に設定してある見直し時間を使って、頭を切り替えた状態で解くことができます。
このように、時間配分は自分に合った時間を見つけると、非常に多くのメリットがある方法です。
ただがむしゃらに解くのではなく、日頃から試行錯誤して、1点でも多く得点できる時間配分をぜひ見つけてみてください。
9割を取るために問題を解き終わるには、自分に合った「時間配分」が重要!
高得点を取るための解く順番とは?
また、時間配分を行う上で欠かせないのが、大問を解く順番です。
時間配分を事前に決めておいても、その時々で解く順番を変えていると、何回演習しても自分のペースを掴むことができません。
そのため、日頃の演習の時からどのような順番で解くと自分はいいペースを掴めるのか、より良い点を取れるのか考える必要があります。
ちなみに私は、漢文→古文→評論→小説の順番で解いていました。
理由としては、以下の通りです。
まず各10分で古典を解くことで心理的な余裕を自分に持たせます。
落ち着いた状態で評論を読み進め、最後に最も自分が時間がかかってしまう小説を解きます。
これで解き終わるまで自分のリズムを崩さずに終えることができました。
私はこの順番を本番の2ヶ月前には決めており、日々の演習でも繰り返しこの順番で解いていました。
この記事を読んだ人は今日にでも、どの問題から解くのが自分に合ってているか考え、演習で実践してみることをおすすめします。
共通テストで9割取るには、時間配分を最大限活かす「解く順番」を前もって決めておくとGood!
9割取るにはいつから対策すればいいの?
共通テストで高得点取るにはいつから対策すればいいんでしょうか、、
早くしすぎても大学の過去問ができないし悩みどころだよね!
それでは共通テスト対策を始めるベストな時期を解説していくね。
共通テストの1ヶ月前からは共通テストの対策に全集中しましょう。
それまでは、志望校の過去問と半々程度でいいですが、1ヶ月前からは共通テストを中心に日々の学習を進め、自分の苦手な単元をしらみ潰しにしていけるかが勝負の分かれ目です。
ここで大事なのが模擬試験を丸々解く日と、自分の苦手な単元に集中する日を分けることです。
そうすることで、効率的に苦手分野を得点できるようになりながら、本番を想定した練習もすることができます。
そしてただ演習して終わりではなく、復習をきちんと行うことが重要です。
現代文であれば、解答がどのようなプロセスで答えを導いているか分析し、自分が根拠とした箇所が合ってるかの確認を行いましょう。
ここで重要なのが、正解した問題に対しても復習を行うことです。
根拠が間違っているのに正解してしまった場合でも、気づくことができるのでぜひ徹底してください。
また古文は、問題文の全てを品詞分解し、助詞、助動詞の意味を書き込んでいきましょう。
もしわからない箇所があれば、そこが問題を間違えてしまった原因となっているので、参考書を用いて復習しましょう。
そして漢文も古文同様に品詞分解を行い、句形を適切に理解できているか、主語は何か、文章はどのような構造になっていたのか、解説を見ながら復習していきましょう。
間違えた問題は頭に残りやすいので、この復習ができているかどうかが、本番の点数を大きく変えていきます。この記事を参考に、徹底的に対策していきましょう。
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共通テスト国語対策におすすめの問題集・参考書
先生!共通テストで高得点取るためのおすすめの参考書を教えてください!
お、やる気が出てきたね!
じゃあ先生のおすすめの参考書と問題集を紹介していこう!
現代文
柳生好之の現代文 ポラリス1
『柳生好之の現代文ポラリス1基礎レベル』は読解系の参考書で、
日東駒専レベルの問題が収録されています。
そのため、共通テストの前段階としては非常におすすめの一冊となっています。
国公立の問題も収録されており、記述問題にも対応できるため、共通テスト特有の主体的に考える問題にも対応できるようになっています。
また、様々なジャンルの文章を収録しているため、本番にどのようなテーマが来ても対応できる力を養うことができます。
使い方としては、まずは、別冊の問題をといていき、その後、丸付けと共に、解説を読んでいきます。
最大の特徴としては、本文の指示語や接続語の説明が詳しく書かれているので、共通テスト国語における現代文の読み方、解法を身につけることができます。
まずはこの参考書で現代文慣れをしていきましょう。
きめる! 共通テスト現代文
『きめる!共通テスト現代文』は、評論文篇と小説編に分かれており、自身の苦手に応じてこなしていくことができます。
問題の分量は徐々に多くなり、後半の問題では共通テストと同じような長さの文章を読解していきます。
無理なく読解力をつけていくことができるので、現代文がそこまで得意ではない人にもおすすめです。
また、解答解説が非常に詳しく載っているため、復習を通しても力をつけることができます。
逆に、解説を読み飛ばしてしまうと、この参考書の良さを活かし切ることができません。
解き終えたら必ず解答のプロセスを確認し、正しい考え方で解けているかどうか、確認するようにしましょう!
古文
岡本梨奈の古文 ポラリス2 標準レベル
ポラリスシリーズの古文版です!
他のポラリスシリーズと同じく、各大問に制限時間がついています。
そのため、先ほど書いた時間配分の練習にも非常に役立つテキストとなっています。
日頃から本番を意識した演習をするには、うってつけのテキストと言えるかもしれません。
そしてなにより、この標準レベルの特徴としては、共通テストにおける読解力を養えるだけでなく、文学史の知識を深められ、解答解説が丁寧であることが挙げられます。
イントロダクションとして、出典に関する文学史の知識がその都度まとめられています。
普段、文学史は牽制されがちな分野ですが、文章を読んだ後であれば頭に入りやすく、難なく学習していくことができます。文学史は特に、一般入試ではよく聞かれる分野となっていますので、
出典に関する知識が問われる大学を志望する受験生は積極的に目を通すと一石二鳥です。
また、設問解説が非常に丁寧であり、読解力を身につける上で不可欠な論理性や、根拠の見つけ方を養うことができます。
「正解へのプロセス」という形で、筆者自身がどの点に着目し、答えを導いていったのかを詳しく説明しているトピックもあり、役立つこと間違いなしです。
これらの解答解説を熟読し、解法を定着させることで、共通テストにおいても正しいプロセスで正答を導くことができるようになります。
最大限活用し、共通テスト国語の点数を安定させていきましょう!
きめる! 共通テスト古文・漢文
『きめる!共通テスト古文・漢文』では、共通テストに特化した問題の解き方や、どのように選択肢を絞り、解答を導くかまでが詳細に解説してあります。
共通テストの模試や過去問に積極的に入る前に、この教材に書かれている解法を習得し、効率的な得点を狙いましょう。
『きめる!共通テスト古文・漢文』では、実際の共通テストやセンター試験の過去問を題材に、解法が詳しく紹介されています。そのため、自分が苦手分野を一つずつ理解し、克服していくことができます。
特に、共通テストの内容一致問題では、果たして正解なのか、自信が持てない曖昧な出題も多くあります。
こうした問題もこぼさずに正答し、9割を超えるには、正答でない選択肢のどこが間違っているのか、探し出す練習が必要です。
また、古文の文章は主語が省略されていることも多いです。
この主語の読み取りを苦手とする人は多いと思いますが、このテキストを使って読解のコツを身につければ、模擬試験演習の時に迷わず答えを出すことができるようになります。
『きめる!共通テスト古文・漢文』で、共通テスト古文の解き方を理解したら、あとは模擬試験演習に入っていきましょう。おすすめの問題集も下に書いておきますので、ぜひチェックしてみてください。
漢文
マーク式基礎問題集 漢文
『マーク式基礎問題集 漢文』で出題されている問題は、共通テストに近い形式の典型的なものです。
基礎的な知識があればそれほど難しいレベルではないため、本格的に模擬試験演習に入る前の練習として導入しましょう。
漢文の問題は、最初に漢文で書かれた本文があり、注釈に書かれている内容や問題文をヒントにしながら解いていくものが多いです。
そのため、初めて見る漢文の意味を適切に読解するためのスキルが必要になります。
漢文の基礎知識を単独で覚えただけの状態だと、実際に問題文を読み解くスピードが不十分なため、実戦形式での練習が大切です。
『マーク式基礎問題集 漢文』で、その実践形式の練習を積み重ね、基礎知識を完全に自分のものにし、主語を捉える力や、漢文独特の出題形式の慣れを養っていきましょう。
問題集
2021共通テスト総合問題集 (河合塾シリーズ)
河合塾の共通テスト対策テキストを紹介します。
河合塾の共通テスト対策のテキストは、センター試験対策の時から比較して、全ての問題が刷新されていることが特徴です。
そのため、本番を想定した演習を行うことができ、着実に実力をつけていくことができます。
中身としては、とても良く似せてあって、共通テストのいい練習になると思います。
難易度も普通程度で、一番初めに取り組む模擬問題集としては最もおすすめできる一冊です。
共通テスト対策問題集 2021(大学入試完全対策シリーズ)
駿台予備校が出版している共通テスト対策問題集についてみていきましょう。
このテキストは、主に過去に駿台予備校で実施された模試が収録されています。
そのため、全体のレベルとしては高くなっており、最初にこのテキストに挑戦すると、なかなか高得点は狙いにくいと言えます。
上で紹介した問題集をこなした後に、ある程度実力がついたと思ったら、自身の完成度を図るために最後の仕上げで導入してみましょう
共通テストで高得点取るには、
①分野別の参考書→②普通レベルの問題集→③難関レベルの問題集
の順番で対策していく!
最後に
ここまでこの記事を読んでいただきありがとうございます。
共通試験の国語対策の役に立てていただければと思います。
コーチングプラス+ではこのような勉強法や参考書、入試についての細かいアドバイスを指導しています。
今年は偏差値を30上げて難関大に合格した生徒もいます。
2週間の無料体験ではこの記事以上の様々指導をすることができます。ぜひ無料体験を受けていただければと思います。
学習責任者 橋浦先生
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