共通テストの英語リスニングで高得点を目指すことは、多くの受験生にとって大きな挑戦です。
しかし、適切な勉強法を実践すれば、8割以上の得点を取ることは十分に可能です。
本記事では、プロの講師が共通テストの英語リスニングで8割を取るための具体的な勉強法を解説します。
【この記事を読んでほしい方】
- 共通テスト英語リスニングの勉強を今から始める方
- 共通テスト英語リスニングの勉強法が分からない方
- 共通テスト英語リスニングで8割をとりたい方
共通テスト英語リスニングの概要
試験時間
共通テストの英語リスニングの試験時間は30分です。
この短い時間内で、全ての問題に正確に答えるためには、迅速かつ正確なリスニング力が求められます。
点数
リスニングの配点は100点満点です。
リーディングと同じ配点であるため、リスニングの得点が合否に大きく影響します。
センター試験では「リーディング200点・リスニング50点」という構成でしたが、
共通テストでは「リーディング100点・リスニング100点」という構成に変わりました。
問題構成
共通テスト英語リスニングは、計6つの大問で構成されます
短めの会話から始めり、最後は長文のリスニングになるという構成です。
また、図表を用いた問題が出されるなど、問題の種類は多岐にわたります。
これらの問題に対応するためには、幅広いリスニング力が求められます。
読み上げ回数
問題の読み上げ回数は1回または2回です。
特に1回しか読み上げられない問題では、集中力と瞬時の理解力が試されます。
平均点
共通テストの英語リスニングの平均点は毎年変動しますが、2024年は67.24点でした。
これを踏まえると、8割以上の得点を取るためには、しっかりとした対策が必要です。
配点(大問別)
リスニングの配点は大問ごとに異なります。以下の表に大問別の配点を示します。
設問 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
1 | 短いセンテンスの読み上げの聞き取り | 25 |
2 | 短い対話の聞き取り | 16 |
3 | 短い対話の聞き取り | 18 |
4 | モノローグの聞き取り | 12 |
5 | モノローグの聞き取り | 15 |
6 | 長文会話の聞き取り | 14 |
1度しか読み上げられない後半の大問3あたりから一気に差が付きます。
間違った勉強法
リスニング力を向上させるためには、正しい勉強法を実践することが重要です。
しかし、間違った勉強法を続けていると、効果が出ないばかりか、逆にリスニング力が低下することもあります。
以下に、避けるべき3つの勉強法を紹介します。
①聞き流しだけの勉強
ただ英語の音声を聞き流すだけでは、リスニング力は向上しません。
聞き流しは、集中力が欠けるため、内容を理解することが難しくなります。
リスニング力を向上させるためには、集中して聞き取り、内容を理解することが重要です。
②単語の暗記だけに頼る
単語の暗記は重要ですが、それだけに頼るのは危険です。
単語を覚えるだけでは、文脈の中での意味や使い方を理解することができません。
文法や文脈を理解しながら単語を覚えることが大切です。
③リスニング問題を解くだけ
リスニング問題を解くだけでは、リスニング力は向上しません。
問題を解くことは重要ですが、その後の復習や分析が欠かせません。
間違えた問題を分析し、なぜ間違えたのかを理解することで、次回のリスニングに活かすことができます。
効果的な勉強ステップ
英単語の強化
英単語の知識は、リスニング力を向上させるための基礎です。
1冊の英単語帳を完璧に仕上げることが重要です。
例えば、「システム英単語」などの大学受験用の単語帳を使い、毎日反復して覚えることで、単語の意味を瞬時に理解できるようにしましょう。
単語の覚え方としては、単語カードを使ったり、アプリを活用したりする方法があります。
特に、アプリを使うと、通学時間やちょっとした空き時間に効率よく学習できます。
また、単語を覚える際には、例文と一緒に覚えることで、実際の文脈での使い方も理解できるようになります。
文法の理解
文法の理解は、リスニング問題を解く上で欠かせません。
文法書を使って英文のルールや用法を理解し、品詞や文構造を把握することが大切です。
おすすめの参考書は「総合英語Evergreen」や「Next Stage」です。
リスニング問題では、文の構造を瞬時に理解する力が求められるため、
文法の知識をしっかりと身につけることが重要です。
英文解釈の練習
英文解釈の練習を通じて、文の意味を正確に理解できるようにしましょう。
英文解釈の勉強は、文法の理解が進んだ後に始めると効果的です。
例えば、「入門 英文解釈の技術70」などの参考書を使って、実際の入試問題に触れながら練習しましょう。
長文読解の訓練
共通テストの英語リスニングでは、長文のリスニング問題も出題されます。
長文読解の訓練を通じて、文章量の多い問題に慣れておくことが重要です。
例えば、「英語長文ハイパートレーニング レベル2 標準編」などの参考書を使って、毎日長文を解く練習をしましょう。
リスニング問題でも、長文を聞き取る際に、
全体の流れを把握し、重要な情報を素早くキャッチする力が求められます。
音読とリスニングの強化
しっかりと基礎を身につけたら、リスニング対策をはじめましょう。
基礎がついてこそ、リスニング力も飛躍的に向上します。
まず、リスニングを行う際はセットで音読も行うようにしましょう。
ネイティブスピーカーの音声そのまま音読することで、発音を確認でき、リスニング力向上が図れます。
また、ネイティブスピーカーの音声を聞きながら、同じスピードで発音するシャドーイングを取り入れることで、
リスニングのスピードに慣れ、大問5や6などの長文問題も解けるようになります。
半年間の具体的な勉強スケジュール
効果的な勉強法を実践するためには、計画的なスケジュールが必要です。
以下に、半年間で共通テストの英語リスニングで8割を取るための具体的な勉強スケジュールを示します。
毎日: 英単語帳を使って新しい単語を覚える。目標は1日20単語、週末には累計140単語に到達。
週末: 覚えた単語の復習テストを実施し、記憶の定着を確認。理解が曖昧な単語は、例文を使って復習。
毎日: 基本的な文法ルールを学ぶために、文法書を活用。1日1章を目安に進め、特に難しいと感じるポイントには重点を置く。
週末: 文法問題集を解いて、学んだ内容の理解度を確認。間違えた問題は、解説をしっかりと読み込み、再度類似問題に挑戦。
毎日: 短い英文を解釈し、文の構造を理解する練習を行う。特に、主語・動詞・目的語の関係を明確にすることに集中。
週末: 英文解釈の問題集を解き、文全体の意味を正確に把握するスキルを養う。解釈が難しい文は、文法書に戻り再確認。
毎日: 長文読解の練習を行い、文章全体の構造を把握する力を養う。内容を理解するだけでなく、筆者の意図や論旨の展開に注目。
週末: 長文読解の模擬試験を実施し、制限時間内に正確に読み取れるかを確認。時間配分にも注意し、読解スピードを上げる。
毎日: 音読とシャドーイングを行い、リスニング力を強化。ネイティブスピーカーの発音やイントネーションを真似し、正しい音を身につける。
週末: リスニング問題を解いて実力を確認。聞き取れなかった部分は、スクリプトを見ながら再度聞き取り、発音やリズムを意識。
毎日: これまでの学習内容を総復習し、弱点を強化。復習は単語・文法・リスニングのバランスを取りながら進める。
週末: 模擬試験を実施し、実力を確認。試験後は結果を分析し、最後の調整を行う。
単語レベルから対策が必要な方向けにタイムラインを書きましたが、
すでに単語が得意な方は文法の理解から、すでに文法までできる方は英文解釈から
など、臨機応変に対策を始めてくださいね!
まとめ
共通テストの英語リスニングで8割を取るためには、基礎から応用までの勉強をバランスよく進めることが重要です。
以下に、効果的な勉強法をまとめます。
勉強法 | ポイント |
---|---|
英単語の強化 | 1冊の単語帳を完璧に仕上げる。例文と一緒に覚える。 |
文法の理解 | 基本的なルールを理解し、実際の問題を解く。 |
英文解釈の練習 | 短い文から始め、徐々に長い文に挑戦。 |
長文読解の訓練 | 文章全体の構造を把握し、速読の練習を行う。 |
音読とリスニングの強化 | 音読とシャドーイングを取り入れ、リスニング力を向上させる。 |
コーチングプラスでは、このような勉強法や参考書、入試についての細かいアドバイスを指導しています。
2週間の無料体験では、年間の勉強計画や自分に合った参考書・勉強法をレクチャーします!無料体験を受けると、日々の学習をより効果的なものに変えられます。
今年は偏差値を30上げて難関大に合格した生徒もいますので、ぜひ無料体験を受けてみてください。
まずは14日間の無料体験
無料体験でできること
勉強法や参考書の指導
今後の勉強計画の作成
勉強や進路の悩みを解決