去年から始まった共通テストでは数学1Aはセンター試験から大きく形を変えて出題されました。ただ単純な計算が出来るだけでは不十分で、柔軟な思考力や読解力が必要とされます。共通テストの数学1Aをどのように対策し、どのように勉強するかを丁寧に解説していきます。
共通テストの数学1Aの特徴
センター試験と比べてかなり問題の文章量が多くなりましたね。そこから問題を理解し自力で回答を作成する能力が求められます。
数学なのに読解力が必要ということですか?!
そうですね。ただ計算が出来る、公式を覚えている、という状態では全く解けないと言ってもいいでしょう。
問題構成
<第1問> 命題と条件・二次関数・図形と計量
<第2問> 図形と計量・データの分析
<第3問> 場合の数と確率
<第4問> 整数の性質
<第5問> 図形の性質
1Aの全ての範囲から問題が出されます。
苦手な分野を抱えていると苦戦することは間違いないでしょう。
大問1~2は必須問題で、大問3~5は3つの選択肢から2つを選ぶ形となっています。これはセンター試験の時からくぁっていませんね。
しかし大きく変わった点として挙げられるのは試験時間です。
センター試験の時は60分でしたが、共通テストでは70分に増えました。
その分楽になったかと言えばそんなことがなくて、時間が増えた分、問題文の量がかなり多くなりました。
問題文そのものが非常に長く、そこに図、絵、表やグラフが合わせて資料として出されるので瞬時にこれらの資料を理解し、問題に臨む必要があります。
また、共通テストでは問題文から式を作成し、回答まで自力でたどり着く必要があります。
センター試験と比べると圧倒的に読解力が求められます。
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共通テストの数学1Aで得点をとるための対策
6割をとるための対策
まず模試や共通テストの過去問で6割を取れない人はかなり基礎的な部分が抜けているか、計算力が足りていない可能性があります。
基礎も計算力も足りていない気がします、、
基礎固め、計算力の向上それぞれ分けて解説していきましょう。
基礎が抜けている場合
多くの受験生は自分が思っている以上に数学の基礎が出来ていません、
定期テストレベルの問題、簡単な公式、もっと言えば中学時代の勉強に戻る必要があります。
そして戻った先でしっかりとその内容を完璧にしていくことが重要です。
レベルの高くない参考書や、問題集を1冊丁寧に仕上げていきましょう。
一問もわからない問題が状態にするのがベストです。
おすすめのやり方としては、
①まず問題文を読んで、絶対に解ける、と確信した場合その問題は◎マークを付けて飛ばしていいです。確信できない問題を解いていきます。
②問題を解いて解けたら○を付けます、解けなかったけど途中まで出来た場合は△を付けます。そして問題を見て全く解けなかったor解説を読んでもいまいち理解できなかった場合は×を付けます。
③△、×の問題が〇になるように2周目に入ります。◎の問題は一切やらなくて大丈夫です。〇の問題は、絶対にできると確信したら解かずに◎にしましょう。確信できない場合はそのままにしておきます。
④優先的に△、×を〇にしていき、すべての問題が〇か◎になったら、最後にすべての問題が◎になるように3周目に入ります。
この方法でやれば、出来る問題はスキップして、できない問題から目をそらさずに進めることが出来ます。
まとめ
自分が出来ていないレベルににまで戻って、使う参考書を丁寧に仕上げる。
計算力が足りない場合
計算力が足りないのは純粋に四則の計算や式変形が遅いパターンと、計算方法が非効率なパターンの2種類があります。
まず四則の計算や式変形が遅いパターンですがこれは大学受験以前の問題なので、計算する量を増やすことと、そして速く解くことを意識して、脳に負荷をかけ続けることが重要です。
「基礎が抜けている場合」でも勧めている「1冊の参考書を丁寧に仕上げる」過程で問題数をしっかりこなし、さらには時間を測ってやることである程度改善すると思います。
次の計算方法が非効率なパターンは、問題集を解いて例え答えがあっていたとしても、計算方法が回答よりも複雑だったり時間のかかるものであったら不正解とみなして復習することとします。
そうすることで普段から楽をすることを覚えるので、結果的に計算方法が最適化されていきます。
まとめ
問題数を時間を測った上でこなす。楽な方法を探す意識を持つ。
次に目指すべき7割
基礎と計算力を鍛え、次に必要なのは読解力と思考力です。
どちらも簡単には身に付かなそうですね、、、
漠然と問題を解くのではなく、なんでこの解き方になるのか?と考える癖を持ち続ければ必ず両方とも身に付きますよ。
共通テストの問題文はとても長く問題文から正確に必要な情報と、求められている問いを見つけ出し、自分で式や回答を作成する力が必須です。
読解力がないと何度も問題を読み返したり、間違えた式や解法を勧めてしまう可能性が高くなります。
まずは問題文を読んで瞬時に問題を理解することを心がけましょう。
図を書いたり、頭の中でイメージを持ちながら問題文を読むことを普段問題集を解くときから実践しましょう。
そして読むスピードををだんだん早くしていきます。
そうすると問題文から必要な情報を得るスピードと正確性が飛躍的に上昇します。
読解力がついたら次は思考力です。
必要な情報と求められている問いから、正解を導き出すまでの道筋をイメージできるようになるのが理想です。
共通テストは標準的なレベルの試験なので、発想力が多く求められる奇怪な問題はあまり出題されません。
あくまで基本と基本を掛け合わせることで問題の難しさの幅を作っています。
そのため普段の学習で問題文を読んで正解までの道筋をイメージ出来るようになれば、共通テストでもある程度同じようなことができます。
まとめ
読解力と思考力を鍛えるために、普段から「問題文の読み方」「正解までの道筋の立て方」を意識して解く。
最終的に到達したい8割
7割を超えたらあとはどれだけ問題を解いて力を付けるかです。ここまで書いた方法で勉強していればここからはやればやるだけ点数が上がります。
具体的にはどのくらいの量を解く必要がありますか?
一日に大問2個は解きたいところですね。
7割を安定的に取ることが出来るようになれば8割も時間の問題です。
しかしただ漠然と問題を解いていても8割には到達することは出来ません。
ここまで必要だと言った、①基礎、②計算力、③読解力、④思考力で足りない部分はないかをしっかり見極めて、それぞれをこれまで以上に高めていく必要があります。
①基礎であれば、同じような問題で間違えていないか?極端に苦手な分野はないか?に気を付けて学習していき、よく間違える問題や極端に苦手な分野に関してはしっかりと理解し、解ける状態にしましょう。
②計算力であれば、共通テスト形式の問題を時間を測って解きます。目標時間をオーバーした場合は「どうしたらオーバーしないか?」を考えましょう。
③読解力、④思考力は共通テスト形式の問題でも、図を書いたり、頭の中でイメージを持ちながら問題文を読むことを普段問題集を解くときから実践し、必要な情報と求められている問いから、正解を導き出すまでの道筋をイメージできるようにしていればOKです。
これらを意識して問題を解き続けることで必ず点数は8割に達します。
多くの人はこのレベルに至る前に過去問や模試解きまくるのでなかなか点数が上がらなかったりしますが、
しっかりと手順を踏んで、基礎を身に着けた状態であればやっているうちに必ず点数は上がります。
あとは自分の頑張り次第です。頑張って下さい!
まとめ
実践問題を解くときはしっかりと課題をもって取り組むこ!やればやるだけ点数は上がるのでとにかく時間をとって取り組む!
共通テストの数学1Aで得点するためのおすすめの参考書
6割とるのに必要な、、
計算力トレーニング
中学内容を一気に復習することが出来る問題集です。計算力に不安のある人や中学内容からしっかり復習したい人にはおすすめです。むしろちょっとでも不安な人にはぜひ使ってほしいです。
白チャート
白チャートは基礎を抑えるには非常に優れた参考書です。解説はわかりやすいし、演習もついているのでこの1冊をしっかりとなすことが出来れば、もう二度と基礎に戻ってくることはないでしょう。
次に超える7割
6割は全然取れるよー!という方には白チャートではなくて黄色チャートをお勧めしたいです。基礎+実践問題でかなり細かく勉強することが出来ます。完璧にしたら7割は余裕になると思います。
数学1Aの点数が面白いほど取れる本
実際の試験で問われる内容を詰め込んだ参考書で、共通テストで必要な考え方や知識をしっかりと教えてくれます。ただ普通の問題集を解くよりも圧倒的に得るものが多いです。
目標の8割
予想問題が豊富に載っているので演習には最適な問題集です。他の参考書と比べても解説が詳しいので、解説からしっかり間違えた原因を探っていきたい人にはおすすめです。
最後に
ここまでこの記事を読んでいただきありがとうございます。
共通試験の数学対策の役に立てていただければと思います。
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