2022年度共通テスト | 文系科目の講評!難関大合格者が最新情報をお届け

共通テストお疲れ様でした!

もう切り替えて本試験対策をしている方も多いでしょう。しかしまずは共通テストを復習することが重要です。

この記事では、2021年度の共通テストの公表をまとめてあります。

本試験前に見直し、完璧な状態で本番を迎えましょう!

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登場人物紹介

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はじめに

共通テスト受けてきました、、
僕は難しかったけど、先生はどのような印象を持たれましたか?

それでは今年の共通テストの総括をしていきましょう!

英語

問題傾向

難易度:普通

題材は日常的な文章を中心に様々なものが扱われました。

設問では文章整序や、プレゼンテーションの枠組みを問う問題が出題されました。

昨年から始まった共通テストですが、今年も傾向は変わらず、多面的に情報を処理することが求められる出題となりました。

大問の数は昨年から変更はなかったものの、読解量は多少増えました

そのため、長文の速読に慣れていない方は少し時間が厳しかったかもしれません。

今後もこの長文での構成が続くものと思われますので、来年以降の受験生は引き続き、長文速読に多くの時間を割いていってください

大問別講評

第1問 

Aでは写真と説明文を読み解き、日常生活に関連したテーマを通しての読解力を問う問題でした。
Bでは記事を読み解き、速読力が問われました。

第2問

Aでは施設案内を読解することで、利用上の注意点を把握したり、事実を判別したりする問題が出題されました。

Bでは第1問のBと同じように記事を読み、要点を素早く把握することで、複数の情報を整理する問題が出題されました。

第3問

Aではイベントに参加した人のブログとイベントのチラシが取り上げられ、ブログの書き手がイベントについてどのような感情を抱いたか、読み解く問題が出題されました。

Bでもイベントに関する記事を読み、文章整序や内容把握を問う問題が出題されました。

第4問

2つのブログが取り上げられ、それぞれの文章に添付された図表を分析し、ブログの筆者の意見を把握する能力が求められました。

その上で英文と図表の情報を整理し、どのお店で家電を購入すべきか判断する問題が出題されました。

第5問

説明文とその内容をまとめたプレゼンテーションを完成させる問題で、要点を押さえることで時系列に文章整序する問題が出題されました。

第6問

Aでは記事を読み、その内容を要約したメモを完成させる問題でした。

今回はかなりこの整序系の問題が多いため、問題集を用いて文章整序に特化した対策を来年はしておきましょう。

Bでは英文を読み、その内容をまとめたポスターを完成させる問題でした。

その後、文章内容に合った選択肢を選ぶ問題が出題されました。

国語

問題傾向

難易度:普通~やや難

分量としてはそこまで昨年度の共通テストと変わりはありませんでした。

しかし昨年以上に、複数の文章や資料を論理的に結びつける力が求められました。

また今年も身近な題材を取り扱う文章が中心となりました。

出題分野としては従来通りの近代以降の文章2題、古文1題、漢文1題という構成でした。

大問別講評

第1問

食べることに関しての論理的文章が2つ組み合わせて出題されました。

設問は、問1の漢字の出題において意味を絡めた問題があったことが新傾向でした。

今後も続くかもしれない傾向であるため、キーワード読解などで語彙の意味についての理解も深めておきましょう。

また他に特徴的であった問題としては、問6でした。

生徒のメモという形で、同一テーマの2つの文章の比較し、最終的にその二つを合わせて考えることを求める設問でした。

昨年と比較すると、読解に加え思考力が強く問われる出題となりました。

第2問

分量は減少し、設問数と解答数は1ずつ減りましたが、応用的思考を試す設問もあり、時間がかかった方も多いでしょう。

第2問においても思考力が強く問われました。

従来の語彙の意義を問う問題の出題はされませんでしたが、俳句の出題など、少し見慣れない問題の出題が目立ちました。

対策し切れるところではないと思うので、日頃の学習から丸暗記ではなく、論理的思考力を養って行く必要があります!

第3問

『増鏡』と『とはずがたり』からの出題となりました。

日本史選択の人は馴染みのある題材だったかもしれませんが、そうでなかった人は多少苦労を強いられたかもしれません。

特徴的な問題としては、問4の歴史物語と日記の表現の違いに注目させる設問でした。

こちらの問題も論理的思考力を用いて、文章をよく読み比べることでの心情理解が求められました。

第4問

漢詩とその序文の出題がなされました。

ここ最近は漢詩の出題が続いているため、五言律詩などの漢詩体は文系、理系問わず押さえておきましょう。

そのほかは比較的スタンダードな出題でした。

漢文の特徴をよく理解し、わからない問題に対しても思考力で対応する力を過去問対策で身につけていきましょう。

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日本史

問題傾向

難易度:

史・資料の読み取り問題が多く、他の教科と同様に思考力と判断力を問う出題傾向となりました。

分量的には例年通りとなりましたが、読み取り問題が複雑であったため、時間のかかる人が多かったのではないでしょうか。

出題分野において特徴的であったのが、第5問です。

「日本とハワイとの関係」のテーマ史が出題されました。

また今回は文化史の出題はありませんでしたが、本試験では出題する大学も多いので、学習は引き続き行っていきましょう。

センター試験の傾向を強かった前年と比較し、今年度は史・資料の読み取りを要求する問題が多く、難化しました。

大問別講評

第1問

人名から見た日本の歴史を題材とした会話文形式での出題となりました。

資料を分析する問題が多く、時間のかかった人も多かったでしょう。

事前に知識を持っている人は少なかったと思うので、系図や会話文からヒントを探り、解答していくことが無難でしょう。

第2問

日本古代の法体系をテーマとする出題でした。

日本古代の法整備の歴史と、中国の法典をもたらした遣隋使・遣唐使の派遣に関する年表が示され、作問されていました。

この時代の背景と、流れを把握していればそこまで難しい問題ではなかったので、やはり基本の徹底が重要です。

第3問

中世の海と人々との関わりをテーマに、政治・外交・経済が中心とした出題がなされました。

問1は倭寇に関する出題がなされました。

倭寇がどのような人種で構成されていたのか、何を目的に行動していたのか、理解していれば容易に解答できる問題でした。

しかし、選択肢は会話文をヒントに正誤判断でき、論理性さえあれば、知識が足りなくても解答できる問題でした。

共通テストの特徴があらわれている問題だったと言えるでしょう。

第4問

近世における身分制度をテーマとして出題されました。

町人が水の管理や防火の役割を町人足役として担っていたことは押さえておくべき知識でしょう。

また、身分制度の詳細、各身分の詳細など、身分制度が存在していた時代については詳細まで触れておきましょう。

第5問

日本とハワイの関係をテーマとして出題されました。

細かい知識と史料の読み取りが求められたため、ここに難しさを感じた受験生は多かったでしょう。

史料の読み取りは、史料集を日頃から学習に用いて、抵抗なく読めるようにすることが無難です。

また、特に重要な史料は一問一答としてまとめている参考書もあるため、十分に活用していきましょう。

第6問

鉄道の歴史をテーマに近現代の政治・社会・経済を中心に出題がなされました。

この時期にどのような文明開化が行われたか、年号や時代背景とともにその改革を先導した人物や、なぜその時期にその改革が行われたのか理解しておくと、難なく解答することが可能だったでしょう。

世界史

問題傾向

難易度:普通

今年は異なる歴史の見方や、歴史上の出来事とその要因として推測される仮説を結びつける問題など、世界史的な思考を用いる問題が数多く出題されました。

また、他の教科と同様、資料の性格や統計の分析を通して、論理的に考察することで解答する必要性がありました。

また例年政治史が中心に出題されていましたが、コロナ禍もあってか経済史についての出題も増えていたため、来年の受験生は要チェックです。

大問別講評

第1問

小問ごとに異なった見方での解答が求められましたが、各々を有機的に関連させることで、他の問題への解答も可能でした。

概観的な歴史事項を理解していれば、この大問は特に引っかかることはなかったでしょう。

第2問

チャーチルや、アメリカ大統領の演説内容から出題されました。

世界史も他の教科と同様、資料の読み取り問題が増加しているため、問題演習を通じて抵抗尾をなくしていきましょう。

またキューバ危機や、核兵器問題など今日の世界秩序が保たれるに至って大事な知識が問われていました。

政治を大学で学習する人は特に、今後も触れていく話題となりますので、十分な理解をしておいてください。

第3問

Aは政治小説『佳人之奇遇』、Bは世界の人口推移、Cは先住民をテーマとした出題がなされました。

特徴的だったのは授業形式での出題であったことです。

資料だけでなく会話からもヒントを探し、回答していきましょう。

他の設問同様、資料やグラフの読み取りが課される問題でしたが、共通テストの形式に慣れていれば、そこまで解きにくさは感じなかったでしょう。

第4問

Aではジョージ=オーウェルの体験記、Bでは「イワン雷帝とその息子」をもとに出題されました。

問一では、スペイン内乱の時期を理解した上で、満州事変についての回答をする必要があり、ここでも世界史的思考が求められました。

問3では、単に日本とドイツの違いを理解するだけでなく、その構造まで理解を及ぼす必要があり、多少時間がかかる問題となっていました。

第5問

Aではフランク王家の墓、Bでは関帝廟に関する資料や会話文をもとに出題されました。

テーマとしてはニッチであるため、知識を問う問題というよりは与えられた情報をもとに論理的な思考が可能か問う問題でした。

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倫理政経

問題傾向

難易度:普通

倫理では、未来世代に対する現代世代の責任などがテーマとして扱われました。

政治・経済では、地方自治や民泊などを切り口に、資料や文章から考察する問題が出題されました。

暗記要素の多い倫理政経も、共通テストに変更されてから図表の読み取りなどの思考力を問う問題が増えてきており、今後もその傾向は続くでしょう。

昨年度と比較して、分量は多少減量しました。

しかし広く浅い範囲からの出題となったため、直前に詰め込もうとした人は少し難しいところがあったでしょう。

大問別講評

第1問

倫理の源流思想分野からの出題がなされました。

昨年と同じように、資料から読み取れる内容を問う問題が出題されました。

大問1から思考力を問う問題の出題となり、時間を取られた人も多かったのではないでしょうか。

第2問 

倫理においての日本思想分野からの出題がなされました。

古代から近代まで広く出題されていたため、地道に学習に取り組んでいた方は、得点源となったでしょう。

問2は本居宣長が説いた真心の内容を、身近な具体例で考察する問題でした。

こちらも共通テストの特徴である、知識を卑近な例に応用させて考える問題の典型例でした。

第3問

倫理においての西洋思想分野からの出題がなされました。

ルネサンス期の「魔女狩り」の絵画をめぐる会話文が提示してあり、読み取りが必要でした。

また、リード文の会話を踏まえて空欄に当てはまる内容を選ぶ問題もあり、こちらも知識というよりは読解力や論理力が問われる出題となりました。

第4問

倫理において青年期・現代の諸課題からの出題がなされました。

昨年と同じように、リード文や設問内の文章を読み、議論の流れを整理することで解答する問題が出題されました。

第5問

政治・経済において「市街地活性化」や民泊をテーマに出題がなされました。

問3では、農業に関する法制度の内容の変遷を理解できていたかが問われました。

行政法など地方創生にあたっての分権改革について理解が及んでいれば問題はなかったでしょう。

第6問

政治・経済においての経済分野・国際経済分野からの出題でした。

問3ではマネーストックとマネタリーベースの違いについて正確な知識が問われ、細かい知識の整理が必要となりました。

問5は災害後の調整方策の具体例を読み、どのように供給曲線が動くかを考察する力が問われました。

コロナ禍が収まるまでは、災害関連の出題は続いていくと思われますので、要チェックです。

第7問

政治・経済においての政治分野・経済分野からの出題でした。

昨今は地方分権を中心に地方創生についての話題が多く扱われています。

日頃から新聞を読む受験生は多くないとは思いますが、最低限トップニュースについては目を通しておきましょう。

地理

問題傾向

難易度:普通

複数の要素を一つの図に表した資料など、多様な図表が用いられました。

地理はもともと図表や資料の出題が多い分野ですが、今後ますます思考力を問う出題が増えていくもののと思われます。

実際に今年も基礎的な知識をもとに限られた時間の中で読解する力が求められました。

第2問は少しイレギュラーで、持続可能な資源利用をテーマとした探究活動についての大問でした。

このような環境問題やSDGs関連の出題は増えていくと考えられるので、大枠を掴んでおきましょう。

全体としては、資料の読み取りに時間を要する問題がみられたものの、求められた知識は標準的な内容でした。

大問別講評

第1問

世界や日本での特有の地域性理解を前提とした読み取りが中心で、この問題が一番難しかったと言っても過言ではありません。

また、問4のオーストラリアにおける季節変動に関する等値線図の判定は時間をかけて行う必要がありました。

第2問

大問全体のテーマとして持続可能な資源利用が掲げられており、各設問が環境問題に関連づけられています。

他の教科と同じくSDGsを意識した内容は今後多く出題されていくため、外観だけでも理解できるようにしておきましょう。

しかし問題全体としては、そこまで難しい問題は出題されていないので得点源とすることができた受験生が多かったでしょう。

第3問

そこまで難しい問題の出題はありませんでした。

しかしジェントリフィケーションがみられる地区を判読するなど、資料の読み取りに時間が取られるものがありました。

欧州の空港における旅客数の統計を判別するものや、2か国の総人口及び外国出身者の人口ピラミッドを判別する問題は時間がかかったのではないでしょうか。

第4問

Aではラテンアメリカ、Bではチリとニュージーランドを中心に出題されています。

センター試験で出題されていた比較地理の大問は、共通テストになって以来初めての出題となりました。

今後も出題されるかはわかりませんが、来年受験する方は過去問を通して一回は解いておきましょう

第5問

北海道苫小牧市の周辺を題材とした地域調査の問題です。

知識なしで解ける設問もありましたが、この設問に関しては十分な知識を持った上での読解力、思考力が求められていました。

地理は暗記事項が多く、全範囲に手が回すことは難しいとは思いますが、必ず受験当日までに広く浅く触れておきましょう。

最後に

ここまでこの記事を読んでいただきありがとうございます。

共通テストの復習に役立てていただければと思います。

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学習責任者 橋浦先生

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